機動戦士ガンダムUC (7)

2010年は冲方丁ですよ! とぶちあげた気もするので元旦から紹介するのはこちら。

天地明察

天地明察

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること−−日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!

マルドゥクからシュピーゲルを経て先鋭化するなんたら文体を敢えて捨て……という紹介をしようと思ってたんですが気が変わったので、福井晴敏の描く宇宙世紀叙事詩機動戦士ガンダム UC」第7巻の感想をば。いやまあ、『天地明察』がもったいなくてお屠蘇呑んだ頭で読むにはガンダムでしょ! とか、まあそんなもんです。しかしまあ、『機動戦士ガンダムUC』には参りました。話は宇宙世紀開闢から幕を開け、UCの時代は設定はジオン共和国の自治も終わる宇宙世紀100年直前。お前らジオン残党はほんと物持ちがいいな! なんて思いながらも、トリントン基地に停留中のブライト艦長率いるラー・カイラムにアタックかける骨董品共には胸を熱くさせられるよ。しかしまあ、ブライト艦長もこの数年後あんな…おっと。髭はまだはやしてないのね。でまあ、別段7巻の話がしたいわけでもなく「お前らこういう『大人の』ガンダムが読みたかったんだろ」というあれね。全肯定。