2009年ライトノベルマイベスト

ご無沙汰しておりました。そしてそれ以前にブログも変わっていますが、引き続きお付き合いいただければ幸いです。


さてそろそろ、ゼロ年代総括!的なエントリも上がってきそうですが日和見主義の私としては2009年ラノベ総決算あたりでお茶をぶくぶく。実際、漫画を除いた年間読書刷数が136作品。その中で広義にライトノベルと括れるものが87作品! この中から2009年に発売された……というのをより分けるのはちょっと面倒なので、全部のせ! ということで。

田中芳樹銀河英雄伝説

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

誰がなんと言おうと傑作だよね。誰がなんか言ってるのを見聞きしたこともないけど。大学時代にサークルの友人に徳間ノベルス版を貸してもらいながら、序章で投げた僕にはやはりSFファンたる資格はなかった……。ところで、やっぱりブランデーを垂らした紅茶は美味しくないと思うんですよ、提督。

福井晴敏機動戦士ガンダムUC

ポスト911ガンダム。以上。それにしても何がひどいって、挿絵が途中から安彦御大から変わってしまうは、来年には角川文庫とスニーカー文庫で刊行だって!? いいよもお、宇宙世紀派閥のガノタ必読と言うことでひとつ。

古橋秀之ブラックロッド三部作」

ブライトライツ・ホーリーランド (電撃文庫)

ブライトライツ・ホーリーランド (電撃文庫)

ここは『龍盤七朝 ケルベロス』を押すべきなんだろうけど、「ブラックロッド三部作」を読んじゃったんだからしょうがないじゃん。鼻血が出かけるレベルの文章からの圧力!これが古橋秀之の原点だったのか! これはホント読んで欲しい。MW文庫ができたんだしサクっと再刊とかどっすか?

アサウラベン・トー

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

終電一本前で地元駅までくると、24時までのスーパーがちょうど閉まるタイミングなんですわ。このシチュエーションを逃してどうするかってもんで、弁当売場直行ですよ。狼じゃないからはしたないとか気にしない! しかしまあ、不味いのね…そこの店。

西尾維新偽物語

偽物語(上) (講談社BOX)

偽物語(上) (講談社BOX)

勝てば官軍。

冲方丁『テスタメント・シュピーゲル

2010年は冲方丁の年でしょう! やばいよやばいよやばいよ! 待ちきれない!

十文字青『ぷりるん。』

ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)

ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)

ネチッこい心理描写がたまんねえッス。主人公の男子高校生なんかEDになって自我崩壊一直線すよ。そこにまあ、表紙のおにゃのこ達が絡んできて…大変ね。

新城カズマ15×24

青春小説といえばいいのかな。新城カズマ懇親の3000枚書下ろし。これがまた滅法面白い小説なんだけど、同時に作者自らしかけたTwitterなどでのプロモーションで倍プッシュ。そういう意味ではリアルタイムで読めなかった人は己の不幸を……いやいや、ほんと面白いですよ。最終巻読んでる時なんて、個人的にボロボロだったんで、もう涙ボロボロでしたなんて話はともかく。

野崎まど『[映]アムリタ』

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

09年期待のMW文庫、初っ端からやってくれました。大学の映像系サークルが舞台という、やはりこれまでのジャンルコードでは難しかったであろう枠組みをとっぱらってくれました。うん、幸先がいい。もちろん作品もいい。講談社に持ってったらやっぱりデビューさせてもらえたんじゃないかってくらいの(ry

うえお久光紫色のクオリア

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

ライトノベルと言う土壌の豊穣さを改めて思い知らされた作品。そして同時に、なんともいえない歯がゆさを残す作品。だけど、その歯がゆさなんて、所詮はジャンルに縛られた腐った本読みの戯言ですよ。面白い本が読みたきゃ読むんだ! その後は知らん。



こういうのはキリよく10作品だよねとか深く考えないで選んだ結果がこの有様だよ! 結果として42冊もあるし。うん。その上どの作品も掘り出し物と言うよりは鉄板作品。逆に言えばハズレはないよ! さすが日和見ということで勘弁!