時載りリンネ!(3)

時載りリンネ! 3  ささやきのクローゼット (角川文庫―角川スニーカー文庫)時載りリンネ! 3 ささやきのクローゼット (角川文庫―角川スニーカー文庫)
清野静

角川グループパブリッシング 2008-07-01

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なんだかんだ言いながら、初日からライトノベルです。しかもシリーズ続刊からですが、旧サイトからのサルベージが難しいのでご勘弁ください。
ご飯の代りに本を読むことで生活している「時載り」と呼ばれる種族の女の子リンネと、彼女の幼馴染の男の子久高くんのお話。アイデアだけ見ると「文学少女」シリーズみたいだけど、リンネちゃんは遠子先輩と違って活字エネルギーで時間を止められるどころか、選ばれし「時砕き」となって変身して戦えるのだ! ちなみに2人はまだ小学6年生。
さてさて、いまさらな解説はここまでで3巻のお話。正直2巻でちょっとぐんにょりだったので今の今まで積んでしまったんですが、大失敗! 

時砕きとなったリンネに与えられた、ドアノブの形をした「時の把手」。それを取り付けると、瞬く間にバベルの塔にいけることになった僕らは、バベルの塔と人間界を股にかけ大冒険をする!(Amazonさんから)

麗しの家庭内史書兼臨時家庭教師のGとのお勉強期間中、「時載り」たちだけが住むバベルの塔に出入りできるようになったおふたりさん。早速バベルの塔の住人の少女ルーとお友達に。しかも、塔の中とこっちの世界では25倍も時間差が! これ幸いにとルーと毎日遊んでいたリンネたち。だけど、実質1日が30時間にもなってしまっていた上に……。
物語のテーマである『時間』を、「時の把手」というアイテムをとおして描き出す手法は鮮やか! ラストの展開も時間SFっぽくない?
それにしても、この物語は久高くんが書いてるんだよね。語彙の豊富さだけでも私、小学生に負けた〜(笑)
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