とらドラ!

とらドラ!1 (電撃文庫)

とらドラ!1 (電撃文庫)

桜舞う四月。高校二年。新しいクラス。目つきは悪いが普通の子、高須竜児は、ちっちゃいのに凶暴獰猛、“手乗りタイガー”と恐れられる逢坂大河と出会う。そして彼女の知ってはいけない秘密を知ってしまい―。それが竜虎相食む恋と戦いの幕開けだった!いつもにこにこ、超マイペース娘の櫛枝実乃梨、文武両道、勤勉実直、だけどちょっとずれてるメガネ委員長、北村祐作も絡み、どこか変なメンツによる恋はすんなりいくはずもなく…!?『わたしたちの田村くん』の竹宮ゆゆこ&ヤスが贈る超弩級ブコメ登場。

なんでもっと早く読んでいなかったんだシリーズ第2弾。ラブコメは基本苦手なもんで、これまで手を出さなかったんですが、これは本当になんで読んでいなかったかが悔やまれる! いや、ラブコメって萌え萌えした女の子がいつの間にか主人公囲んでハーレム形成みたいな展開ばかりで*1うんざりでしたよ。どれとは言わないけど。
しかーしっ! 『とらドラ!』はそんな偏見を物の見事に吹き飛ばしいてくれました。いや、『とらドラ!』はもの凄くど真ん中直球でライトノベル的なラブでコメディーなんですよ? しかし、そこが気に入った。主人公の高須竜児がまず気に入った。櫛枝さんも北村も担任の恋ケ窪ゆり(29)も気に入った。そしてなにより、逢坂大河が気に入った!萌えたとかじゃない。気に入ったのだ。是非とも交際を申し込んで1秒で振られたい!
キャラクターだけでなく、竹宮節とでも言うような畳み掛ける文体や物語の構成も好みです。特に物語的に熱いシーンの描き方がうまい。電柱キックは名シーンですよ。
狼と香辛料』に続き、大分出遅れての読み始めですが、アニメまでに頑張って追いつくぞ。

*1:これを偏見と言う