MM9

MM9

MMとはモンスターマグニチュードの略語。怪獣の規模を表す単位である。その起源は19世紀松に、アメリカの怪獣学者ガスリーが、怪獣のサイズから予想される災害の脅威度（罹災者数、死傷者数、倒壊家屋数、経済的損失など）を0から5までの六段階で評価したことに始まる。そして、怪獣大国日本。“怪獣災害”を予測・阻止するために気象庁に設けられた特異生物対策部――通称・気特隊の活躍を描く本格怪獣SF！　もちろん自衛隊も活躍します！
上記の世界設定を読んで燃えるところのある人は是非とも読むべきだ。絶対に損をしない。10年程前に神戸で大規模な怪獣災害が起き、カルト教団が地下鉄で前代未聞の地底怪獣テロを行った世界。物理的に存在できないはずの巨大生物が闊歩する世界。しかし、そんな馬鹿馬鹿しい話にもしっかりと理由をつけるのが山本弘流のSFであることは言うまでもない。果たして人間原理と怪獣出現の因果関係とは？　そして未曾有のMM9の先にある世界の真実とは！？
エンターテイメントSFの傑作。「気象庁を舐めるなあ！」