天使は結果オーライ―ロケットガール〈2〉

私と月につきあって―ロケットガール〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)

野尻抱介ロケットガール第2作。3人目の宇宙飛行士茜登場。ミッションスペシャリストとしての優れた資質を持ちながら、打ち上げのGにも耐えられないのが玉に瑕。現実的には玉に瑕どころか宇宙飛行士失格ですが、そこはまあソロモン宇宙協会（SSA）です。身長155cm体重40kg以下なら大歓迎なのか？　もちろん作中で茜は秀でた知識や思考能力だけでなく並外れた根性もみせてくれますが。ところで、茜がファン人気トップって本当ですか？　いや、異論無いですが。
それにしても、野尻抱介のライトノベルはハードSFだなあ。これは矛盾じゃないですよ。その上、加筆訂正してあるとはいえ富士見版は1996年出版。その段階ですでに、冥王星の惑星問題に疑問を呈すなど凄いなあ。あ、この件については訂正されていませんよ。軽快な文章と展開ながら、宇宙開発については妥協の無いこの作品。あ、アニメは（以下略