機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (中)(下)

ギレンの野望 アクシズの脅威V」を侮っていた。「ジオンの系譜」はコンプリートした上に連邦通常兵器縛りプレイも達成、「独立戦争記」もお茶の子さいさいだったのだからという思いこみが時代の進歩に取り残された敗因。もうね、敵AIが圧倒的に賢く好戦的。強行偵察や撤退なんて覚えんなよ。おかげで未だに一年戦争まっただ中、GMすらできてねえ。この調子ではΞガンダムを拝めるのはいつになることやら。でもあれ? 連邦でやってたらマフティーは敵勢力じゃね? いやだって、皆さんもうご存じの通り本作「閃光のハサウェイ」にてブライトの息子、ハサウェイ・ノアが率いるのは反地球連邦を掲げるテロリスト団体マフティ。彼こそ、アムロ・レイシャア・アズナブルといったニュータイプ達の正当な後継者である。シャアより地球浄化とニュータイプ思想を受け継ぎ、アムロよりガンダムを受け継ぐ者。そんなハサウェイが地球降下中に乗り合わせたシャトルで、反マフティの新指揮官ケネス・スレッグ大佐と、二人の男とその運命を翻弄しされることとなる少女ギギ・アンダルシアと出会うところから物語は始まる。結論から書く。ネタバレから書くとハサウェイは敗れる。しかし、物語の根底では常に三人の友情と恋愛が描かれるという不思議な物語だ。ハサウェイが処刑されるにいたってなおケネスは友人として最大限に振る舞う。が、連邦の腐敗はハサウェイの所業を父であるブライトに見せつけるにいたってもいる。このエピソードを描くに当たって、富野由悠季は涙を流したという。
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