AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫 た 1-4)AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫 た 1-4)
mebae

小学館 2008-07-19
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噂の田中ロミオ流学園ラブコメ読ませていただきました。いやはや、噂にたがわぬ大傑作ではないですね! 田中ロミオは『人類は衰退しました』も最高に面白く読んでいましたが『AURA』はまた別格です。これはゲームにも手を出すべき?
ところで、本書を紹介されているサイトの多くで「中二病」「邪気眼」というワードが使われていましたが、恥ずかしながら(?)「邪気眼」というキーワードを知りませんでした。他に「邪気眼」をご存知でなかった方がいれば、リンクされているはてなキーワードをお読みください。『AURA』を楽しむには必須知識ですので。

愛だよ、メンズ
その日。教科書を忘れた俺は、夜半に忍び込んだ学校で彼女と出会った。教室に向かう階段の踊り場。冷たい月の光のスポットライトを浴び、闇を見据えている少女。美しい――。そこには、人を惹き付けるオーラを放つ青の魔女がいた。……いや待て、冗談じゃない。妄想はやめた。俺は高校デビューに成功したんだ! そのはずだったのに、この妄想女はッ! 「情報体の干渉は、プロテクトを持たない現象界人には防ぐことはできない」「何いってんだかわかんねーよ」実はだいたい理解できていた。田中ロミオ、学園ラブコメに挑む――!?

というわけで中二病邪気眼全開な学園ラブコメ。とはいっても、「普通の学生が,異世界の事件に巻き込まれて戦う」系の中二病話ではなく、学級政治(スクールカースト)を逆手に取った邪気眼ブコメです。私は邪気眼云々よりも教室の中の生々しい権謀術数を思い出しながら読みましたが、いろいろもにょりますね。ではでは「魔竜院光牙の最後の闘い」を見届けてください!