第1回大学読書人大賞決定!

大学文芸部員が大学生に読んでほしい本を選ぶ、「大学読書人大賞」が決定しました。
□大学読書人大賞

5月4日東京都美術館 講堂にて、公開討論会が行われ、アーサー・C・クラーク著『幼年期の終わり』が2008大学読書人大賞に決定しました!

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり』が選ばれたのは正直驚きです。なにせ50年以上も前の作品を現役大学生が“現在の大学生に読んでほしい本”に選出するとは。これはこれで個人的には、SFファンとしてクラークファンとして嬉しいのですが、これならぶっちゃけ、あと1年早ければ『カラマーゾフの兄弟』が受賞してたとしてもおかしくないんじゃないかと思うのです。古典新訳の問題も含めて、来年以降この賞がどのような方向に進むのかは興味深いですが。
しかし、そんなことよりも個人的に気になるのが大賞が選ばれた過程ですね。最終選考に残った5冊はそれぞれ最も票の集まった最優秀推薦文が選ばれ、その推薦文を執筆したサークルの代表者5人に“公開討論会”を行ってもらったというとのこと。各作品の最優秀推薦文もサイト内で読めます。
□「大学読書人大賞」―候補作品
どの作品の最優秀推薦文も力入ってますね。しかし、ここまで様々な大学のサークルが参加している割に大学読書人大賞自体があまり目立たぬままなのはもったいないですね。これも次回からは頑張って欲しいです。応援してますよ!


最後にレポートされているブログがありましたので、リンクさせていただきます。
□バックドロップキックス: 2008大学読書人大賞決定

大学読書人大賞はこれから『幼年期の終わり』の訳者、池田真紀子さんを招いて授賞式を行います。
授賞式は作家と投票に参加した文芸部の交流の場になるようです。
大学生の方はぜひ参加してみましょう。