スプライトシュピーゲル(1) / 冲方丁(asin:4829118970)

ミリオポリス――近未来のウィーン。街の平穏を維持するために、飛び立ち、突き破り、敵を破壊する特甲児童と呼ばれる特殊な子供たちがいた――。翼を持ち、敵を殲滅するために飛翔する三人の少女たちの物語。

オイレンシュピーゲル』はどちらも読了済みなのになぜか積読されていた「スプライトシュピーゲル」シリーズ。唐突に冲方丁の、あの独特の記法=文章が読みたくなっったので掘り出したら、お宝でした。や、「オイレンシュピーゲル」が大好物なのだから「スプライトシュピーゲル」が駄目な訳ないんですがね。それでも、オイレンよりもスプライトのほうが毒が薄いかも。毒といっても、オイレンの場合は人工的に作られた毒で、スプライトは若干自然毒に近い。この辺が趣味の分かれるところかな? それでも、ウブちんが「ここで萌えろ」「ここで泣け」みたいな記号的な物語であることは変わらんですがね。そこも好き嫌い。僕―大好き。
あ、それと基本的にイラストは印象重視で見てたので気がつかなかったんですが、雛くんてちゃんと表紙見ればヘッドホン少女だったんですね。ぬかったわあ。灰村きよたかのヘッドホン少女って他にもあったようななかったような。ヘッドホン少女フォルダを漁ってみよう(笑)。