耳刈ネルリと十一人の一年十一組

耳刈ネルリと十一人の一年十一組 (ファミ通文庫)

耳刈ネルリと十一人の一年十一組 (ファミ通文庫)

「お兄様、あなたは堕落しました」と脳内妹に言われたのでブログ再開。なんて嘘に決まってるじゃないですか。そもそも脳内妹なんて今時誰が使うよ、それこそレイチくんぐらいだよ。しかも、R・デコに言われても可愛くない。言われるなカミレがいい。本地民で中央の委員を目指す学級委員長なんていう、いかにもツンデレ属性なのに全くデレないところがいいよね。それ、ツンデレじゃないじゃん!て話だけど、実際そういう話だし。そんな都合のイイ世界でないし。いやほんと、すごい世界設定なんだよね。異世界学園モノっていったら(中略)みたいなご都合主義のハーレム代替施設じゃないですか。いやそんなことはないぜよと言われるでしょうが、冬には隊列組まなきゃ便所にすら行けない学園ってなんだよ。というか、本地民のレイチくんからは本気で耳刈りしてるネルリちゃんは蛮族に見えるだろうけど、僕らからすれば結構どっちもどっち。だけどそんな文化や宗教の壁ってやっぱ高いんだわ。レイチくんだって所詮はちょっとしたエリート変態に過ぎなくて、ネルリは王位継承者。文化、歴史、宗教、そして背負うものの大きさ。これを乗り越える友情があるのか? そして愛があるのか? そんな問い掛けに真摯に答えた十一人の一年十一組のみんなに(そしてもちろん、石川博品先生とうき先生にも)愛を込めて、ナラー