とらドラ・スピンオフ2! 虎、肥ゆる秋

ラノサイ杯に投票してからこうして感想を書くのも気が引けるけれども、とらドラ!だから仕方がない。正確に言えばゆゆぽ先生の小説なのだから書かずにはいられない。だってさ「春になったら群馬に行こう」と「先生のお気に入り」を読まされて沈黙していられないじゃないですか!
そんなわけで「とらドラ・スピンオフ」も2巻目。1巻目のまとまりのよさこそないものの、各話緩急ついた展開はそれはそれで乙なもの。収録作は大きく分けてふた通り、大河と竜児のキャッキャウフフを描いた「虎、肥ゆる秋」「THE END OFなつやすみ」「秋がきたから畑に行こう!」の三編と上記修羅場短編「春になったら群馬に行こう」「先生のお気に入り」の豪華5本立て! 
前述した三編は在りし日の「とらドラ!」本編最新刊があんなことになっているので、懐かしいやらなんというやら。もう、amichanどころかみのりんすら入る余地がないじゃん。もうおまえら結婚しちゃえよって何回いわれた? 
そしてゆゆぽ先生本領殺気じゃなくて、本領発揮の修羅場ってなんぼの後述二編。春田に年上彼女ができる!?課程を描いた「春になったら群馬に行こう」もうこれ春田がバカでバカで仕方が無くて、バカ故に純粋だから余計仕方が無くて。そして、高校生と大学生の間にある恋愛の温度差をうまく見せつけられちゃって、これぞスピンオフってものですよ。
「先生のお気に入り」に関してはあれだ。話自体もスピンオフならではの重量級なんだけどさ、あれだ、「恋ヶ窪ゆり(22)新任教師」という記述を読んで5分くらいフリーズしたぜ。これまで散々、三十路だ三十路だといわれてわたしの側は「そうね、これが大人ななのよね」と流していたところで、22歳?年下?仕事?恋愛?ド修羅場?うおお、俺の25年間はなんだったのかと(ry いや、なんでもないっっす。臓物ぶちまけてって描写はそんな初な25歳にもずしっときたっす……。


あ! 気がついたら9巻の感想飛んでるよね。じゃあひとことで、なんてamichann詐欺?

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