クビキリサイクル

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

講談社文庫版…否、“西尾維新文庫”版で再読。再読といってもノベルス版では何度読んだか分からないけれども。両者を買って読んだ身として素直に言ってしまえば、既にノベルス版を持っている方ならわざわざ買うまでも無いかと。竹さんによる新規描き下ろしの表紙と、中扉のカラーいーちゃん&栞が欲しいというコレクターは別だけどね。ただし、“戯言シリーズ”を未読の方がまだいるのなら必読!

エンターテイメントを一新した傑作!「戯言シリーズ

とは帯の文句だけれど、西尾維新は本当に“戯言シリーズ”でエンターテイメント文学に革命をもたらしたと言えるんじゃないかな?それは、昨今のラノベ界に数多いる西尾維新フォロワーな作者や作品を見れば一目瞭然。そしてなにより、この作品が講談社ノベルスメフィスト賞から飛び出し、その後のファウスト旋風の一翼を未だに担い続けていることからも明瞭。あえて言えば文学界の未踏の大地に大きな足跡を残した西尾維新の処女作。お薦めです!