理由あって冬に出る

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

鮎川哲也賞佳作入選作の学園ミステリ。まず印象的なのはそのタイトルと表紙絵。表紙絵については、同じく創元推理文庫で出版されている米澤穂信の「小市民シリーズ」を意識してかライトノベル風にしたのは作風や内容からしてもあたりではないか。また、個人的にはtoi8さんというところがよりポイントが高いのですが、それは置いといてあらすじを紹介。

某市立高校の芸術棟にはフルートを吹く幽霊が出る、という噂が流れ始めた。美術部の「僕」こと葉山は、幽霊がいないことを立証するための証人として夜の芸術棟に張り込むことに。ところが幽霊が出てしまったことから……。